完全甘柿で、熟すにつれ糖度が増し、果肉は徐々に柔らかくなります。
西日本を中心に各地で栽培され、甘柿で最も生産量が多く、柿の王様と呼ばれることもあります。
石和の富有柿の生産量は少なく貴重です。
また、通常の富有柿と松本早生富有と言う品種があります。
松本早生は富有の枝変わり種で、富有より早熟なため早い時期に収穫ができます。
かつて石和町は米や麦の名産地でした。
しかし明治40年に大水害(笛吹川の氾濫)がおこり、土砂が1m以上堆積しました。
石和は砂地となり、米や麦の栽培が困難となってしまいました。
砂地は水はけが良いので果樹の栽培が適していると考えた石和町の有志らが、
岐阜県から富有柿の苗を持ち帰り、この地に広めました。
水害後の土地が柿の栽培に適したこともあり、当時から市場でとても高い評価を得ています。
ビタミンC、ビタミンA、タンニンなどが豊富に入っています。
「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるように栄養価が高く、
二日酔いや高血圧などに効き、免疫力アップ、抗がん作用もあると言われます。
カロリーは控えめで100gあたり60kcal。
富有柿には種の有るものと無いものがあります。
受粉すると種あり、しなければ種なしの柿となります。
受粉すると丸く大きくなり、自然落果の防止にもなる為、手作業等で受粉させる生産者もいます。。
しかし、種が無いほうが食味もよく食べやすいので、
いわま農園ではあえて受粉作業はせず、自然に任せています。
ゆえに、いわま農園の富有柿は種の無いものが多いです。
柿を食べようと手に取ると、表面が白くなっている。。。
消毒???
いえ、違います。
表面の白い粉は、ブルーム(粉)と言って、乾燥や病気を防ぐために柿自身が出しているものです。
ブドウやリンゴ、キュウリなどもブルームがつきます。
見た目が悪いので拭いて売っている場合もありますが、ブルームは柿にとって大切なものです。
・かたい柿派・長持ちさせたい場合
暖かい場所での密閉保存は避けてください。
涼しい場所でヘタ部分を下にして(ヘタ部分の乾燥を防ぐため)保存してください。
・追熟させたい場合
暖かい場所、もしくは常温に置いておくと、追熟されてさらに甘くなります。
赤みの強い柿、傷やヘタ離れの部分から柔らかくなりやすいので注意してください。